能力一覧

~表記説明~
それぞれの能力のアイコンに表示されている最初の2文字がキャラクターの持っている負の感情であり、()の中に表記されているのはその能力を簡潔に表現したものとなります。
~能力説明~
主人公たちは負の感情を抱いておりそれらの負の感情に惹かれたもしくは共鳴した怪異が主人公達に執り憑いている。その怪異達にはそれぞれ発動できる怪奇現象がありそれらの事を能力と呼んでいる。

__(飛翔)
自分を含め対象に飛行可能な翼を付与し対象もしくは自身の意志に従ってそれらを自律機動させる能力。
飛行能力は最高時速30×浸蝕kmである。また、同時にいくつでも翼を付与する事は出来る。
根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(防御)
自分を含め対象の半径2m以内に実在する身を守る為の物を召喚する事が出来る。性能は実際の性能に依存し、知識として知っているだけで召喚する事が出来るが同時に召喚できる防具の数は浸蝕×1個までである。
根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(機械)
自分を含め対象の半径2m以内に実在する機械を召喚する事が出来る。性能は実際の性能に依存し、知識として知っているだけで召喚する事が出来るが召喚できる機械の数は浸蝕×1個までである。
根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(印旗)
自分を含め対象にマーキングし全ての知人に位置を認識させる事が出来る。また認識させる対象を自身で選択しそれ以外の人物には気付かれずにマーキングする事も可能である。この能力によって位置を共有された者はいかなる能力であっても能力の対象として選択できるようになる。
根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(大鎌)
自身の手元に決して壊れる事のない大鎌を召喚する能力。この大鎌は怪異憑きと言語活動が可能な意思を持った武器で在り、その刀身で何かに触れた際に「何を切るか」「何を刈り取るか」を任意で選択する事が出来る。ただし、概念などの特殊な物を選択できるのは1d10で浸蝕以下の数値が出た場合のみである。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(長柄)
自身の手元に決して壊れる事のない槍を召喚する能力。この槍は怪異憑きと言語活動が可能な意思を持った武器で在り、長い柄を持つ武器ならば形状を任意で選択する事が出来る。またこの武器は「触れる事の出来ない物」すら貫く事が可能であり、この効果を使えるのは根源たる負の感情は1d10で浸蝕以下の数値が出た場合のみである。自由に決める事が出来る。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(爆薬)
自身の半径浸蝕m以内に無限に爆薬や火薬や爆発物を召喚する事が出来る。召喚できる爆薬の種類は実在する物に限られ、威力に至っても実在するそれらに依存する。
ただし自在に操れる能力では無いため、設置や起爆などの取り扱いには自身の知識と行動が必要である。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(鈍器)
自分を含め対象の半径2m以内に実在する鈍器を召喚する事が出来る。性能は実際の性能に依存し、知識として知っているだけで召喚する事が出来るが同時に召喚できる鈍器の数は浸蝕×1個までである。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(刃物)
自分を含め対象の半径2m以内に実在する手のひらに収まるサイズの刃物を召喚する事が出来る。性能は実際の性能に依存し、知識として知っているだけで召喚する事が出来るが同時に召喚できる刃物の数は浸蝕×1個までである。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(銃器)
無数の銃火器を空中に生み出し、一気に掃射する能力。発射できる弾数はそれぞれ弾倉1つ分ずつのみで、それぞれ火力は実在のものと遜色はない。しかし、完全に同時に発射される数の暴力は圧倒的なものである。同時に生み出し操作できる銃火器の数は侵食数×10本である。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(薬品)
自身の半径浸蝕m以内に無限に化学薬品や医療薬品を召喚する事が出来る。召喚できる薬品の種類は実在する物に限られ、効果に至っても実在するそれらに依存する。
ただし自在に操れる能力では無いため、取り扱いには自身の知識と行動が必要である。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(玩具)
自分を含め対象の半径2m以内に実在する玩具を召喚する事が出来る。性能は再現し得る範囲に限り自在に変貌させる事ができ、知識として知っているだけで召喚する事が出来るが同時に召喚できる玩具の数は浸蝕×1個までである。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(刃物)
自分を含め対象の半径2m以内に実在する刀剣を召喚し空中で自在に操作する事が出来る。性能は実際の性能に依存し、知識として知っているだけで召喚する事が出来るが同時に召喚できる刀剣の数は浸蝕×10本までである。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(拳銃)
自分を含め対象の半径2m以内に実在する拳銃を無限に召喚する事が出来る。性能は実際の性能に依存し、知識として知っているだけで召喚する事が出来る上に、跳弾を含め物理法則上可能な限り弾道は所持者の意志に従う。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(照明)
自分を含め対象の半径2m以内に実在する照明器具や光を放つ物を無限に召喚する事が出来る。性能は実際の性能に依存し、知識として知っているだけで召喚する事が出来る。
根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(飛竜)
自身の身体の一部もしくは全体を全長5mの飛竜へと変貌させる事が出来る。飛竜に成った際には「硬い鱗」「鋭い角」「火炎放射」「皮膜の翼」の特筆が一時的に取得できる。また、浸蝕数値が5以上であれば浸蝕数値に応じて上記以外の特筆も任意で取得が可能となる。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(台詞)
自分を含め対象の半径2m以内に考えている事や放った言葉を表示する吹き出しを召喚させる事が出来る。また、セリフや雰囲気に合った演出効果や効果音文字を表示できる。
1日に表示できる吹き出しの数は浸蝕数値×1つまでである。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(瑕疵)
自身が認識した対象をテクスチャ表示バグの様にグリッジで認識できなくさせる能力。何かは分からないがそこに何かが存在している事だけは理解できるだろう。1つの対象の表示をバグらせられる時間は浸蝕×5分程度とあまりにも短いが使い方次第では全てを欺き翻弄させることが出来るだろう。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(破壊)
触れたモノを破壊する能力。生物だろうが非生物だろうが破壊する事が可能だが、触れた物体が手のひらに収まらないサイズの場合は触れた際に与えた振動の範囲までしか破壊する事が出来ない。発動制限がない代わりに発動には事前に1ロル掛けて印を結ぶ必要があり、印を結んでから浸蝕数値ロルの間だけ破壊の有効期間が設けられる。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
__(再生)
触れたモノを修復する能力。生物だろうが非生物だろうが修繕もしくは治癒する事が可能だが、触れた物体が手のひらに収まらないサイズの場合は触れた際に与えた振動の範囲までしか修繕する事が出来ない。発動制限は無いが対象の壊れた破片が周りに散らばっている場合、半径浸蝕数値×10m以内の物だけが飛来し集結してくる。根源たる負の感情は自由に決める事が出来る。
憎悪(拡張)
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはよく言ったもので、憎悪や嫌悪は正しい判断を阻害する。君の憎悪に宿った怪異は1日に浸蝕回数分、自身の能力の対象を広げる能力を持つ。また、この能力自体に効果を使う事で自身以外にも能力の対象拡張効果を与える事が可能だろう。
不安(監視)
千里眼とは云えないまでも君には顔の有る物体を媒介にして五感を遠隔で感じ取る能力が存在する。条件として、顔と認識できるその媒介に一度でも触れて置く必要があるがそれさえ満たせば任意のタイミングで発動が可能となる。一度にこの能力を発動できる対象は浸蝕数値分である。
焦燥(収縮)
一寸先は闇とはよく言ったもので、焦りや不安は正しい判断を阻害する。君の焦燥に宿った怪異は1日に浸蝕回数分、認識した人物の能力の対象を一点集中に狭める能力を持つ。10人を相手に発動できる能力を1人に収縮すれば本来の威力の10倍の威力が出る事だろう。
後悔(巻戻)
3秒ルールという迷信を知っているだろうか、3秒以内に拾い上げれば覆水も盆に返るらしい。君の後悔に宿った怪異は浸蝕数値×10秒以内のロルに「待った」と発言すればそのロルの数秒前に自身を時間移動させられる能力である。つまり、割り込みでロルを挿入できるという物だが発動条件はあまりにシビアである。
反抗(倍返)
簡潔に云えばカウンター能力である。受けた攻撃や損傷などを四肢による直接攻撃によって相手に2倍にして与える能力だが、対象として選べるのは自身よりも浸蝕数値が高い者か、自身の浸蝕数値÷2以上の評価値の怪異にのみである。
虚飾(変身)
君は自分をよく見せる事に必死だ。君は自身や触れた物の外見のみを見た事のある何かもしくは誰かに変貌させる事が出来る。変身が継続する時間は浸蝕数値×10分のみで、連続して変身能力は使えずに最低でも1ロルのクールタイムが必要である。それを破った場合、君は元の姿に戻れなくなり元の姿すら忘れてしまい、それ以降の変身には1の追憶消費が必要となる。
根性(硬化)
君の考え方は古すぎる。報われない努力があるのならばそれはまだ努力と呼べないだとか、病は気からだとか、非合理的で時代錯誤の反知性主義の馬鹿である。そんな君に相応しくもこの怪異の能力は自身の身体を硬化させる事であり高度は3の浸蝕数値乗HVとなる。例として挙げるならば浸蝕数値1で鉛よりやや脆く、3で銀、5でニッケル合金、7で超硬合金、9でダイヤモンド。
真摯(反動)
君は何事にも直向きである。馬鹿正直とも云えよう。または努力の天才、無能の才能人とも云える。そんな君に宿った怪異は反動を扱う怪異だ。能力発動直後に対象が存在していた地点を支点とし能力解除と同時に対象は支点へと時速浸蝕数値×30kmで距離を戻しその後は慣性に従って解放される。
探求(遠視)
指定した位地の周辺状況を把握する能力。地図や写真で指定した位置を指定可能であり、その位地の現在の景色を、周囲半径侵蝕×30m範囲で詳しく知ることができる。人の写真であれば、体内の状況を知ることも可能である。
恋慕(熱線)
恋多き君が宿した怪異は君の魅力を伝える方法を聊か間違っているのだろう。その能力は熱光線を光の速度で一直線に放出する事が出来るというものであり。この熱光線に触れた地点はどんな材質であろうと消滅する。ただし発動するにはウインクをする、もしくは手でハートを作る必要がある。またその状態で愛を込めたセリフを言い放つ必要がある為、瞬時に放出されるものではない。これらの条件を無視して放つ場合は1d10で浸蝕数値以下の出目を出す必要がある。
憤怒(増強)
君は短気で喧嘩っ早くあまりにも野蛮である。その気性に宿った怪異は君の野蛮性を増幅させる者だ。感情的に叫んだ途端に君の意志とは関係無く発動するこの能力の本質は運動能力と筋力が浸蝕数値×10倍になるという恐ろしいものであり、その反動すら喰らわない肉体を手にする事が出来るが怒りが収まるまで解除されず、1時間発動し続ける毎に追憶が1消費されてしまう。
逆襲(挑発)
対象の視線を自分へ集める能力。同時に相手に『自分は見ている相手より格上である』と錯覚させることもできる。だが一度その錯覚を見破られると、掛けなおすことはできない。発動すると、自身か相手が倒れるまでいかなる要因でもこの能力が解除されることはない。侵食の数だけ対象を決めることができる。
短慮(短縮)
本来一定の時間がかかるものを、時間を飛ばして完了させる能力。例えばスマートフォンの充電。例えば能力のクールタイム。例えばごく短い時間に行われる、ストレートの一撃をぶち込む寸前まで。それを一瞬で完了させることができる。しかし、自分や他者の長い行動など、変動する可能性の高い時間を対象にすることはできない。 侵食×10分の時間を飛ばすことが可能である。
拒否(絶縁)
対象に透明な手を取り憑かせる能力。透明な手は対象を掴み止めることができる程度の大きさと力を持ち、この怪異の宿主を中心に対象を後ろに引き摺る。宿主に近付けば近付くほど引き摺る力は強くなる。そして、最終的に、宿主に向かい続ける限りは対象が動けなくなるほどの力になる。また、対象は銃弾やエネルギーの弾丸でも良い。自分を対象に発動すれば、後ろに強く引き摺られ続けることができる。一度に発動できる対象は侵蝕と同じ数までである。
生命(代謝)
君は生きる事に固執している。能力は食べたものを全てエネルギーに消化し数値としてため込む事が出来る。貯め込める数値の上限は浸蝕数値の現在値までであり、数値を消費してエネルギーを開放する事で瞬間的な身体能力の向上や新陳代謝による損傷の治癒などが可能である。人間の一日の平均食事量は3kgでありエネルギーの数値を1つストックするにはそこから超過した食事量が10kg必要である。
自尊(反撥)
君は四肢から磁力の同極同士の様に物体を反撥させる波動を発生させる事が出来る。反撥させる力自体はかなり強固であり、自身の体重の浸蝕数値倍程度ならば一瞬で引き離せる程度の反発力だが、その威力が発揮できるのは四肢の先から直径1m以内でしかない。また、持続的に反撥力を保つにはその間呼吸を止め続ける必要がある為、1分間程度が平均的な持続の限界となるだろう。
怠惰(停滞)
君は何をするのも気だるげである。損得勘定よりも疲れたくない、何もしたくないという感情が先走る。そんな君に宿った怪異は触れた物や睨みつけた物を任意のタイミングでその空間に停滞させる事が出来る。ただし、強い力を受ければ能力は解けてあらゆる物理エネルギーが0の状態で解放される。
求愛(縫針)
君は愛されたいと思っている。愛されるための努力もしているはずだが生まれ育った環境のせいか愛に飢えている。能力は攻撃を命中させた者同士を触れられない縫い糸によって無視日点ける事が出来る。そこに損傷があるならば傷口を縫い合わせる事も出来るし欠損した部位を縫い付ける事も出来る。また、攻撃した対象の移動を阻害する為に地面と縫い付ける事も出来る。浸蝕数値×10分間それは持続するがそれ以降は解こうとされれば解けてしまう。
逃避(門戸)
逃げて逃げて逃げ続けてきた君はいつしか逃げる過程で触れた扉やドアという出入口が繋がる先を任意で変更させられるようになった。それは君の逃避症に宿った怪異の能力である。触れた扉の先を半径100×浸蝕数値m以内にある扉の先へと変更できる云わばドコカシラノドアーである。
偏執(吸血)
君は蝙蝠に変身し飛び回る事が可能である。また、血液を摂取する事で対象の個人情報を認識する事が出来る。また、それによって認識した対象に怪異が宿っている場合はその対象が保持している能力を1つストックする事が出来る。ストックできる上限は浸蝕数値×1種類の能力まで。また、その能力は使用すればストックから消える。
渇望(収納)
貪っても貪っても満たされない特定の欲望を孕んでいる君には巨体の怪異が宿っている。任意のタイミングで君はその怪異を発言しあらゆるものを浸蝕数値×1個まで丸呑みさせストックさせる事が出来る。また、その怪異が呑み込んだものは追憶を1消費する事で任意のタイミングで宿主の手のひらから放出できる。その場合そのストックは失われる。
無謀(伸長)
君は無謀である。手を伸ばしても届かないかもしれない何かを目の当たりにした時に手を伸ばさずには居られない。そんな無謀な君に宿った怪異は手の届く範囲や一歩の所要時間で辿り着ける距離など、自身の行動の距離や範囲を浸蝕数値分だけ倍化する事が出来る能力を宿している。
被虐(触手)
君は自身の身体から触手を生やす事が出来る。その触手にはヌメヌメとした粘液が染み出ており、君の意思に従って四肢の如く自在に動かす事が出来る。触手の長さは君の身長の2倍までであり操作性は君の特筆をそのまま反映する事とする。また、1日に生成できる触手の数は浸蝕数値本までである。
懐疑(質疑)
能力者は対象に対して質問を投げかけることができる。対象は質問に対して噓偽りなく答えれば、この能力の真価は発揮されない。対象が次のロルで質問に答えなかった場合、もしくは対象が質問に対して偽って答えた場合、対象は1ロル間動けなくなる。対象とできるのは一人のみであり、同時に複数個の質問はできない。
慙愧(炎頭)
君は何かを深く恥じている。もしくは引っ込み思案で酷く恥ずかしがり屋なのだろう。そんな君に宿った怪異は人前に出ている間だけ君の頭部を炎へと変貌させる。その炎は君自身に影響はないが熱は通常の炎と同様にあるだろう。ただし君が心を許した対象はカウントされない。また、穴の開いた地点を認識できたならばその穴へと一瞬で転移する事が出来る。穴の大きさ問わず転移した瞬間にその穴は君が入れる程度に拡張される。転移できる回数は1日に浸蝕回数分のみである。
厭世(美貌)
君は世の中を嫌っている。厭っている。この世界の良くないもの、悪い所を幾度も目の当たりにしてきた。そして君は“世の中の醜いものを目にする度に美しくなる”。君の美しい容姿は現代社会が如何にドブの様に穢れて汚れているかの最高最悪の指標である。浸蝕数値分だけ自身の特筆として「美貌」が追加される。
慢心(投影)
自らの推測を映像として映し出す能力。それは証拠から見た事件の推測でも、自身や相手の行動による結果の推測でもいい。だがあくまで自分の推測を映像にするだけであり、未来予知ではない。確実にその未来が訪れるとは限らないのだ。だが、君の見せた希望の映像は、絶望の映像は、人々を一つの方向へと導くだろう。目の前の空間、あるいは他者の脳内で映像を流すことができ、侵食の数だけ対象を決めることができる。
軽薄(折紙)
自身の身体を紙のように薄くし、折り畳んだりと自在に操る事が出来る。バネの様に足を折り畳んで反発力によって移動速度を上昇させたり、細い隙間に自身を侵入させたり、使い方によってはかなり有能な能力だろう。ただし、瞬時に発動と解除が難しく、発動と解除の度に1d10を回し浸蝕数値以下を出さなければ不発に終わる。
色欲(性癖)
君は他人よりも強い性欲を持て余している。それ故にこの怪異は君の身体に烙印と共に宿った。君には常時目の前に居る人物の性的趣向が見えてしまう。浸蝕数値分見た事のある他人の性的趣向をストックして別の人物に強制的に植え付ける事が出来る。また植え付けた場合はそのストックは失われる。
最強(決闘)
君は誰よりも強く在りたいと願っている。単純な強さや力を求める君に宿った怪異の能力は、君が1対1で戦闘した対象の能力や特筆を複製し永続的に保持できる能力である。ただし、条件として1対1で決闘した相手に勝利しなければならない。もしも敗北した場合は今までこの能力で得た特筆も能力も対戦相手に全て譲渡する事となる。
憂鬱(予知)
君は不安よりも強く、焦燥よりもどんよりとくぐもった感情を抱えている。その感情に巣食った怪異に名前を付ける事だ。その名を呼んだ時、その怪異は最も危険性がある人物の耳元で未来予知の結果を囁いてくれるだろう。ただし、あくまでそれは最も恐ろしく不安や焦燥を煽る内容でしかない。ただしこの能力使用時に怪異に囁かれた者と君自身は浸蝕数値が1上昇する。
劣等(加速)
君は努力を惜しまない。しかしそれら全てが報われる事は無いだろう。それでも劣等を抱えた君は努力し続けるのだろう。そんな君に宿った怪異は君の持ち物に憑依する事が出来る。その怪異が宿った持ち物を装備している部位の動きは浸蝕数値分だけ倍速になる。靴に宿せば移動速度が倍速に成り、銃ならば弾速、バンテージなら拳である。
慈悲(結界)
バリアを展開する能力。展開されたバリアはその地点で固定され、収納するまで次のバリアは展開できない。指定した対象に向けた攻撃の意思が含まれたものを防ぐバリアであり、攻撃の意思が含まれない物質や人物は通り抜けることができる。 侵食の数だけ対象を決めることができる。
爆笑(逆転)
君の人生はろくに笑えないものだった。 侵蝕が10である時、人生の中で一度だけ、あらゆる運命をも超えて君の思うように状況を変えることができる。
傲慢(命令)
君は酷く傲慢である。全てが君の思い通りで無ければ機嫌を損ねる。そんな君に宿った怪異の能力は強制服従である。君が言い放った命令を聞いた対象はその命令に従ってしまう事だろう。ただし、条件が二つある。命令文は浸蝕数値文字以内でなければならない。また、対象が命令の結果を警戒していた場合は無効となる。例として戦闘の最中に死ねと命じても敗北し死ぬ事を警戒していたのであれば無効となる。
退屈(鉤爪)
君は自身の爪の硬さと長さを自在に操る事が出来る。またこの能力中は爪が剥がれる等の手指周囲の損傷を一切しない。ただし、硬さは60×浸蝕数値HVと、浸蝕数値によって上限が決まる為、最初はアルミ缶程度の硬さしかない。
合理(知能)
君は合理主義者である。その倫理観がやや欠如した思考に陥るにはそれなりの経緯があるのだろう。そんな君に宿った怪異は君の脳に宿っている。能力は知能指数の向上である。1d10で浸蝕数値以下ならばその状況や持てる知識から正解や解決策を導き出せる。
献身(霊魂)
怪異の中でも特殊な出自を持つ人魂の怪異。献身的で自己犠牲も厭わない君に宿った怪異は自生したモノではなくとある女性に植え付けられたモノである。効果は自身と同意を得た他者の追憶を任意で消費しその消費量×0.5m級の人魂を生成する事が出来る。その人魂は君の祈りを叶え得る形状へと変化し具現化する。シナリオ中に浸蝕数値が偶数の時にしか発動できない。
煩悶(刃羽)
この怪異は君の背に飛行可能なナイフの様に鋭利な翼として宿っている。飛行能力は最高時速30×浸蝕kmである。また、その鋭利な羽を射出する事も可能であるが、射出する度に飛行最高時速が30km低下して行ってしまう為、あまり射出し過ぎるとその日1日の飛行能力が下がってしまう。
頑固(固定)
この怪異は君が触れたことのある物を任意のタイミングでその空間に固定させる事が出来る能力を有している。ただし固定できるのはたった浸蝕数値秒のみであり、再度同じ物にこの能力を使う場合は浸蝕数値秒数後以降でなければならず、そのクールタイムが過ぎたとしても再度触れておく必要がある。
否定(棘針)
君は自身の身体から鋭利なモノや針状のモノを生やす事が出来る。動物性の針や牙や角、釣り針や注射器や毒針など、現実に存在する物には限られてしまうが、毒や薬品や糸などの付属品がある場合はそれらも付属した状態で生成する事が出来る。1日に生成できる針の種類は浸蝕数値÷2(切捨)種類までだが本数に制限はない。また、浸蝕数値が奇数の時のみその針を弾丸の様に射出する事が可能である。
任侠(護衛)
君は他人よりも義理人情に厚い。それ故にこの怪異は君の身体に刺青と共に宿った。君には常時目の前に居る人物の最も大事なモノが見えてしまう。全シナリオ中浸蝕数値分の回数のみ、表示された誰かにとっての大事な物を守る事が出来る。それはどんな状況であろうと身を挺して執行される君だけの正義である。
強欲(引寄)
君はあらゆるものを犠牲にしても手に入れたい何かがある。その強欲さに引き寄せられた怪異の能力は君が望む物を君の手元へと何処からともなく転移させて引き寄せる能力である。ただし、君がこの怪異を宿らせた原因である本当に手に入れたかった何かは例外となる。1度に引き寄せられる物の合計重量は君の体重×浸蝕数値kgまでである。
虚勢(巨大)
君は見栄を張りたがる。大丈夫じゃなくても大丈夫と宣うし、自分を強く見せようと必死である。そんな君に宿った虚勢の怪異の能力は単純明快。自身の全長が浸蝕数値倍になり、更にそれに伴って質量と体積などが増幅するという物である。もちろん比例して物理エネルギーも増すし、体表の厚みも増幅する為、デカイ、ツヨイ、カタイ、の最強コンボの能力と云えよう。
憔悴(瘴気)
君は寂しさを抱えている。半径10×浸蝕数値m以内の気体に任意の特性を付与する事が出来る。発火性や爆発性を付与すれば何もない場所から爆発を起こせたり、弾性や光学屈折性、有毒性などなど考え着く特性はいくらでもあるが使い方次第では君自身も被害に遭う。あくまで気体を自在に操れる能力では無いのだから。この能力が使える回数は毎日1d10で決める。
不信(看破)
相手が嘘を吐くとそれを認知する事ができ、嘘を吐いた相手が最も恐れる姿へと変身する事が出来る。君の浸蝕数値を超える数の嘘や演技に纏わる特筆を持っている対象の嘘は認識できない。また1日に変身できる回数は追憶回数のみ、それ以上変身すると後遺症として変身の名残が残ってしまう。
未練(復活)
君は思い残したことがある。もう二度と取り戻せない何かに執着している。死亡判定を受けた際に徐々に再生し復活する事が出来るが復活する度に追憶を失う事となる。通算1度目の復活には1d1,2度目は1d2、3度目は1d3…と失う追憶はダイスで決める事に為るが蘇る度に多くの追憶を失う可能性が高まる。
憂慮(連鎖)
君は不安症である。少しでも起こる確率がある不幸が瞼の裏にこびりついて離れない。何処かで羽ばたいた蝶が地球の反対側で天災を起こさないか憂慮している。それによって君が認識している対象の浸蝕度は敵味方関係無く君の浸蝕度分上昇する。ただし、これによって対象が怪異に呑まれる事は無い。
顕示(振動)
浸蝕数値によって発動範囲が大きく変動する爆音と振動を操る。速度と射程が重視された怪異。長い年月の中で潰える事の無かった名も無き者達の存在証明の象徴である。最大範囲の発動には追憶を1消費するが浸蝕数値×100mの広域発動が可能。威力はほぼ無い妨害用の弱小怪異。
憧憬(獣化)
自分の身体の一部を動物の部位へと変換するもしくは移植する事が出来る。その動物の部位に該当する身体能力を得る事ができ、ライセンスとしてその場で取得し永続的に保持する事が出来る。ただし、変換や移植した部位の解除や変更も不可能である。現在の浸蝕数値以上に動物部位を増やす事は出来ない。
性欲(改竄)
対象の記憶を改竄することができる。干渉可能なのは、浸蝕数値ロル前の自分の行動に関する記憶に限られる。同じ対象にはシナリオ1章につき1度までしか発動できない。もしも対象が改竄行為に気づいた場合、能力者は対象に対して、いかなる手段においても、言語を使用するあらゆるコミュニケーションができなくなる。この効果は永続する。
恐怖(烙印)
紋章を付与する能力。紋章がついた物や身体の一部で相手を攻撃することで、この怪異の保持者のトラウマを攻撃対象の脳内に再生させる力が発動する。強く攻撃するほどより生々しくかつ抽象的に、狂気に見る幻覚に似た風景で再生させる。一度トラウマを見せると、威力に関わらず紋章は消滅する。1日に侵食の数だけ使用可能である。
強迫(完璧)
君は完璧でなければならない。君への過大評価が周囲の環境が都市伝説として、そしてそれに答えなければならないという強迫観念が負の感情として共鳴し発生した怪異。あらゆる行動を君は完璧に機能させられるが1日にこの効果が発動するのは浸蝕数値の回数分であり、超過してしまうとその分浸蝕数値が増加する。
矮小(武装)
君はちっぽけで何も出来ない。保護者や責任者の言いなり、君への過小評価が周囲の環境が都市伝説として、そしてそれへの劣等感と向上心が負の感情として共鳴し発生した怪異。君は周囲の鉱物や機械を身体に引き寄せ融合しその特性を手足の如く使いこなす事ができる。1日に融合できる物は浸蝕数値の個数分である。
怨念(業火)
浸蝕数値によって最大火力が上昇する火球を操る。威力と手数が重視された怪異。長い年月の中で潰える事の無かった諦めきれない魂の象徴である。最大火力には追憶を1消耗するが浸蝕数値÷2の深度の怪異を一撃で灰に還す。射程距離は視界内全て。
諦観(泡沫)
浸蝕数値によって能力や怪異を弱体化させる事が可能な液体を操る。汎用性と持久性に長けた怪異。宙を漂う水泡や凝固した刃物や弾丸形態、津波など様々な形態をとれる液体を発生させ触れた怪異や能力の浸蝕数値が自身の浸蝕数値以下ならば行動阻害や無力化が望める。
期待(雷撃)
1日に浸蝕数値の回数しか発動できない電流を発動する。威力と速度に長けた怪異。空、自身、電力稼働物から雷撃を発生させる事が可能であり、自身や他者に帯電させる事も出来る。追憶数値÷2の深度の怪異までなら1撃で灰に還す威力を持つ。
盲信(自然)
認識した怪異や能力から草木や花などの植物を生成し操る。やや扱いが難しいが汎用性に長けた怪異。怪異や能力者の浸蝕数値もしくは深度によって生成できる植物の量が変わり、どの怪異も等しく一瞬動きを止める程度には役に立つだろう。
喪失(旋風)
空中の気体を自在に操る。汎用性と射程が重視された怪異。複雑な動きを発生させるには浸蝕数値が必要であり、殺傷性を持った空気弾なら、突風発動、球体凝縮、錐揉回転、の3段階が必要なので必要浸蝕数値は3となる。
糾弾(銃撃)
触れている物に回転力と推進力を与え、身体から離れた瞬間に発射する。最高速度は時速100×浸蝕kmである。しかし、発射される前に一瞬物体は停止し微量な光を放つ。射出できる物体の大きさは手のひらに収まるサイズの物のみでありそれ以上の物を射出するとその部位が損傷し1時間麻痺してしまう。
決断(斬撃)
自身の武器を限りなく光に近い物質に変換し一瞬だけ光の速度で行動する事が出来る。この能力によって加速中の物質に触れた地点はどんな材質であろうと消滅する。つまり、問答無用で切断されるのである。ただし、その武器を動かすのに使った部位は酷く損傷し10-浸蝕数値の日数分動かなくなる。
覚悟(打撃)
この怪異は君の四肢に宿っている。君が素手で攻撃した際に初めてその真価が発揮される。君がその四肢で対象を攻撃した3秒後に2の浸蝕数値乗の回数分雪崩の如く四肢の形をした怪異が追い打ちを必中させる。威力は君が放ったものと同等程度でしかないがそれも悪夢の様な反芻によって人智を超えるであろう。何かが終わる時、それは君が何かを諦めた時だ。この怪異の本懐とは、君と云う人間の最大の武器とは、そう、覚悟とは、終わらせない意志である。
不快(削除)
見て見ぬ振りも出来ないほどの不快感が生み出した怪異。自身は事前に魔法陣を描く必要がある。発動時にはその魔法陣から時速浸蝕数値×10kmの闇の塊が射出される。触れたモノ全てが一時的に削り取られ任意で消費した追憶数+1ロルの後に元通りになる。
虚無(大地)
何にも拘らず何にも執着しない程の寛容さは時に虚無感と同等である。君は土砂や岩石などを浮遊させ慈愛に操る事が出来る。また合金じゃなければ金属や宝石を操る事も可能である。土砂の移動速度や力の強さは使用者の運動能力の浸蝕数値倍となる。
看過(飛来)
キラキラの光と共に知っている者の元へと降ってくる事が出来る。着地によって自身は負傷する事は無いが、誰かの上に着地する場合はその威力を相手に与えるか選択する事もできる。ただし、浸蝕数値の回数分しか1日に使用できず、それを超えると動けないくらいお腹が空いてしまう。
思考(盤駒)
周辺でかつて戦死した騎士や戦士が憑依した動く甲冑を周囲の物体から変換し召喚できる。
同時に召喚できる甲冑たちの総数は浸蝕数値×2体までであり、それぞれの基本性能は生前の戦闘能力に加えて自身の追憶数値分の「闘志」もしくは「死守」の特筆として換算される。
自傷(強化)
君が損傷した部位に纏わる対象者の動作や行動を強化する事が出来る。眼球を損傷しているのならば対象者の視覚に纏わる特筆が浸蝕数値分増幅する。ただし、自身の損傷が誰によって受けたものか3人以上の人間に知られてしまった場合、その部位の損傷は効果を失う。
希望(閃光)
輝かせる能力、

という能力の文章に齟齬が起きなければいくらでもこの能力の文章に意味を後付けできる。拡張性が無限にある能力。
ただし、後付けできる意味のレパートリーは浸蝕数値以内の個数に限られる。
重責(重力)
対象に掛かる重力の方向とその力の強さを自在に操る事が出来る。ただし浸蝕×100kgまでが最大出力である。同時に何人にも何か所にもこの効果を使用する事は出来るが、「言い訳」をされた瞬間に対象には二度と使えなくなる。例えば、地面に跪かせた相手が「靴紐を結ぼうとしただけ」等を発言するなど。
混迷(方向)
君は非常に迷いやすい。優柔不断とも云えるだろう。怪異の効果は方向性と指向性。あらゆるモノの向きを操る事が出来るが軌道などを湾曲させる事は出来ず瞬時に角度が調整される為に繊細な操作は困難である。また、放射線状や扇状などに広がるものに指向性を持たせる事も出来る。これらの能力を1日に使える回数は浸蝕数値分であり、変更できる角度変更は1回の能力使用で最大36×浸蝕数値度である。
怯弱(感知)
君は小動物の様に常に何かに怯えている。そんな君の弱さに共鳴したこの怪異は弱者たちの団塊なのだろう。能力は危険を察知するのに必要な五感が極めて高まるという物である。効果としては単純に半径5×浸蝕数値m以内の感覚器官で得られる情報を至極正確に認識し識別できるという事である。
承認(虹光)
身体が七色に発光する事が出来る。それ以上でもそれ以下でもない。その光は視覚的な疎外を与えるわけでもなくただ綺麗で楽しいだけである。一般人の注目を集めたり、カラオケボックスでミラーボール代わりには成れるだろうが…、浸蝕数値mまで君の光は届くだろう。それが何だって云うんだ。
依存(繊維)
君の能力は触れている繊維質の物体を操る事が出来るという物である。あくまで重力を無視できるわけではないので、布を浮遊させてその上に乗るだとかそんな事は出来ない。繊維を操って何かを捕縛し持ち上げる等も可能ではあるが梃子の原理やら積載重量の支え方やらいろいろと考えるべき事が多そうだ。
固執(狙撃)
いかなる距離からでも必ず必中する能力。ただし、『必中する』のみでありこの能力自体に中身は無い。自身に宿る怪異や他の能力と組み合わせる事で初めて真価が発揮されるのである。ただし、対象として選べる能力はこの怪異に浸蝕数値分だけ記憶され変更が不可能である。
可能(黄金)
この怪異に特殊な能力は無い。それどころかこの怪異を宿した者は能力をこの1つしか取得できない。ただし、この怪異が発現するとすればそれは例え天文学的な可能性だったとしても決して捨てない者にのみだ。その闘志が燃ゆる限りそれは敗北ではない。執念と努力、試行錯誤と事象検証のその先に一寸の光を見出して、必ず結果を導き出す黄金の意志を持った者にのみこの怪異は発現する。
悲観(溶解)
自身もしくは触れた生物以外の物の粘度や硬度を下げてドロドロに溶かしその状態で操る事が出来る。ただし、自分以外を溶かす場合は浸蝕数値kg以下の物しか溶かす事が出来ない。また、自身以外を操る場合は自身の解けた部位と溶かした物を触れ合わせる必要がある。
未熟(猶予)
君はまだまだ未熟である。今はまだモラトリアムの期間と云えよう。しかし世界はそれを待ってくれるわけではない。それはただの甘えに過ぎない。そんな君に宿った怪異はあらゆる事象を数秒だけ遅らせる事が出来るという物である。弾丸の射出にラグを持たせて読ませない事も出来るし、建物の倒壊を数秒だけ遅らせる事も出来るだろう。最大秒数は浸蝕数値と同等である。
孤独(知識)
君は人との関わる事が苦手で在り、孤独を味わっている。君に宿った怪異は君にそのままで居て欲しい様だ。能力はこの世のあらゆる閲覧可能なデータベースを求めた内容のみ周囲に文字列として表示してそれらを瞬時に認識し理解出来るというものである。ただし、信憑性に欠けるモノも多数ある。正しい知識を導き出せる確率は1d10で浸蝕数値以下を出せる確率と同等程度だろう。
疎外(情報)
君は人と喋る事が苦手で在り、疎外感を味わっている。君に宿った怪異は君にそのままで居て欲しい様だ。能力は君が触れたあらゆる記憶媒体からセキュリティーなど関係無く文字列として表示してそれらを瞬時に認識し理解出来るというものである。ただし、全ての情報が引き出せるわけではなく、浸蝕数値割の情報をかいつまんで理解出来る程度である。
隔絶(電脳)
君は人と会う事が苦手で在り、隔絶されている。君に宿った怪異は君にそのままで居て欲しい様だ。能力は君が触れた電子端末に電子生物となり侵入できるというものである。また電波越しに他の端末に移動する事も可能である。電波で移動できる範囲は浸蝕数値×100mまでである。
拒絶(遮断)
君は認識できるあらゆる物を遮断する事が出来る。最初からあんなものが無ければ、なんて破滅的な思考をする君に宿った怪異はそんな君の意志を尊重してくれている様だ。痛みを遮断したり、電気を遮断したり、主に流れを遮り止めることを遮断として解釈する為、無敵バリアなどではないが、少なからず使い方次第で無限の可能性があるだろう。
忍耐(蓄積)
君は我慢ばかりしている。辛抱とも云うかもしれない。どちらにしたって君は何かあっても歯を食いしばって黙り込む事ばかりだ。しかしそれはいつまでも持つわけではない。発動するには自身の浸蝕数値が追憶数値を超える必要がある。その状態で譲れない何かが脅かされそうな時にのみ発動できる。効果は前回能力を発動してから今に至るまで受けた損傷を大小問わずに触れた1つの対象に全て電撃を纏った衝撃に変換し与える事である。
同調(烏合)
自身の体を任意の数十匹の小動物に変化させる能力。それらはその小動物たちの特徴であるライセンスを3つ共通して所持している。小動物たちは1つの意思によってそれぞれ行動し、そして集合すれば任意のタイミングで人間の姿に戻ることができる。変化する小動物は一度決めると変えることはできなくなるが、侵蝕3ごとに変化する種類を増やすことができる。
羨望(憑依)
君は大きな絶望を抱えている。君の影には君の意志とは関係無く君の命令に従って自律行動する怪異が宿っている。能力は君の影から具現化し蛇の様な形となって、噛み付いたあらゆるものに憑依し対象の意志を一時的に抹消するというものである。ただしあくまで君の影の具現化でしかないので常に君と繋がっており昼間なら直径浸蝕数値m以内、日没後なら半径浸蝕数値m以内でしか活動できない。それは憑依後も同じである。
紳士(脱衣)
君は紳士的である。しかしそれは理性的であるだけであり内に隠した何かを抑えつけているだけでしかない。君の影には君の意志とは関係無く欲望に従って自律行動する怪異が宿っている。能力は君の影から具現化し蛇の様な形となり触れた者の衣服を弾けさせるという物である。ただしあくまで君の影の具現化でしかないので常に君と繋がっており昼間なら直径浸蝕数値m以内、日没後なら半径浸蝕数値m以内でしか活動できない。
絶望(相棒)
君は大きな絶望を抱えている。君の影には君の意志とは関係無く希望に従って自律行動する怪異が宿っている。能力は君の影から具現化し蛇の様な形となって、本来触れられない能力や怪異に触れる事が出来るようになるという物である。ただしあくまで君の影の具現化でしかないので常に君と繋がっており昼間なら直径浸蝕数値m以内、日没後なら半径浸蝕数値m以内でしか活動できない。
破滅(輪廻)
君は破滅的な考え方を持っている。それは破壊衝動なんかではなく、自分から不幸になりそうな考え方ばかりしてしまうという意味である。そんな君に宿った怪異は、君が壊した物体を似た性質の物へと作り替えるという物である。鏡を壊せば光沢もしくは反射性のある別の物に作り替える事が出来たり、などだが、それらの効果を発生させられるのは1日に浸蝕数値回数のみである。
偏見(摩擦)
君は触れた事のある物の摩擦を自在に増幅させる事が出来る。ただし、浸蝕数値×1秒間の間だけしか増幅させられず、その期間を過ぎれば摩擦率は元に戻る。もしも持続して摩擦率を操り続ける場合はその物に触れ続ける必要がある。
成功()
失敗()
執着(複碗)
君は自身の身体から腕を生やす事が出来る。その腕は君の意思に従って四肢の如く自在に動かす事が出来る。腕の長さは君の身長の2倍までであり操作性は君の特筆をそのまま反映する事とする。また、1日に生成できる腕の数は浸蝕数値本までである。
切願(植腕)
君は触れた事のある地点から腕を生やす事が出来る。その腕は君の意思に従って四肢の如く自在に動かす事が出来る。腕の長さは君の身長の2倍までであり操作性は君の特筆をそのまま反映する事とする。また、1日に生成できる腕の数は浸蝕数値本までである。
心疚(旋回)
自身もしくは触れた物を対象として発動する能力。効果は対象物の半径浸蝕数値m以内の物を対象を中心に空中で旋回させる能力である。旋回させられる物体の大きさは対象物以下の体積のモノである。また、旋回速度は自在に操る事が出来る。
前進(回転)
君は触れた事のある回転物を自在に操る事が出来る。ただし、回転数などを自由に増幅させる事は出来ず回転している物を回転している間だけ軌道操作できるに過ぎない。しかし、投擲物が回転しない事は珍しく、投擲物を自在に操れる能力と云っても過言ではない。またチェーンソーなどの回転する武器は四肢の様に扱えるようになるだろう。1日にこの効果を与えられる物体は浸蝕数値×1種類までである。
排斥(掃除)
深い蒼の義眼、所有者が見たゴミを消滅させる能力を有している。ゴミとして判定されるものは用途を終えた物や用途を失った物などが含まれるだろう。また、対象となるのは無機物だけではなく、生物や概念も含まれるだろう。ただし概念を消滅させる場合、“再度用途が出来た時”や2時間後に蘇る事となる。1日に消滅させる事が出来るものの数は浸蝕数値と同等である。
蔑視(凝視)
モノクロの義眼、所有者が見つめた対象に穴を空ける能力を有している。その穴は何かを刳り貫いて開けるのではなく、その物体の一点を空洞の様にそのまま広げる為、傷などは出来ない。単純に掻き分け広げる様に穴が作られるため、隙間を作られ拡張される痛みは在れど損傷は発生しない。
博打(奇跡)
Fine Tuningと背表紙に綴られた奇書。所有者は自分の想像する奇跡が自身が起こし得るものであるのならば、その奇跡が起こる確立を50%に引き上げることができる。1d100で出目が50+浸蝕数値以上なら『成功』、奇跡を起こすことができる。出目がそれ以外なら『失敗』、自分が引き起こし得る中で最悪な未来を引き寄せる。この能力は一日に一度だけ発動可能。
厭忌(蟲操)
常人には到底想像もつかない嫌悪感を植え付ける様な物語が綴られた奇書。所有者は自身の血肉を例えどんな状態であろうと蟲へと変貌させる事が出来る。この世に存在しないはずの君の悪いその虫達は麻痺毒を孕んでおり、刺されたり噛まれた部位は即効性の麻痺毒によって動かなくなってしまうだろう。また、致死毒を孕んだ虫へと変貌させる事も可能であり、致死毒を付与した相手は毎ロル1d10を振り浸蝕数値以下の出目が出てしまった場合死に至る。
冷酷(氷結)
人間味の無い淡々とした事実だけが述べられている奇書。所有者は空気中の水分を含む液体を全て自在に凍結させる事が出来る。ただし生体に含まれる水分を対象とすることは不可能である。また、気泡を含まない整った氷というのはダイヤモンド並みに硬く物質としてかなりの強度を誇る。この能力が効果を及ぼす範囲は半径浸蝕数値×1m以内のみである。
邪推(地雷)
Dear Toxic-Nightと背表紙に綴られた奇書。所有者は対象者を思い浮かべながら何かに触れるとその対象者にしか発動しない接触感知型の認識不可能な地雷を設置する事が出来る。複数個同時に設置する事も可能だがその場合の対象者は全てが同一人物に限られる。威力は設置から爆破までの時間で増幅していき100分-浸蝕×10分を超過すると完全な殺傷能力を得る。解除には追憶を1消費する事。
憐憫(喜劇)
題名の無い質素な背表紙の作品集。所有者が目の当たりにしている物語をハッピーエンドに向かわせたいと願えばマッチ程度の炎が浮かびそこに足りない物を1つだけ生み出す事が出来るが効果が継続するのは追憶数値ロルの間かその炎が掻き消されるまでの間。全シナリオ中、浸蝕数値分の回数しか発動できない。
飽性(天候)
君は飽き性である。君によく似た作家が書きかけて辞めてしまった未完の短編を搔き集めたこの本には何処か惹かれる物がある。所有者はこの本から単語を5つ選び呟くことで能力が発動する。その言葉達から連想される天候を導き寄せる事が可能である。ただし、その天候によって誰かに悪影響を及ぼす場合はその場にいる全員に1d10を振らせて君の浸蝕数値以下を出してしまった者全員にその悪影響が降りかかるだろう。
嫉妬(分身)
君は1日に浸蝕数値の回数分だけお札に負の感情を注ぎ込む事が出来る。それによって作られた呪符が貼り付けられた物は君の意志によって任意のタイミングで君と瓜二つの分身として自立行動する。耐久性は貼り付けた物のままであり、媒体となった物が破壊されるほどの攻撃を受けた場合その分身は呪符と共に爆煙となって消滅する。
閉塞(封印)
君は1日に浸蝕数値の回数分だけお札に負の感情を注ぎ込む事が出来る。それによって作られた呪符が貼り付けられた物は君の意志によって任意のタイミングで呪符へと格納される。その呪符が破られたり破壊された場合は爆煙と共に格納された物が解放される。
自尊(空間)
君は1日に浸蝕数値の回数分だけお札に負の感情を注ぎ込む事が出来る。それによって作られた呪符を最少で3つの地点に貼り付ける事で初めて効果が齎される。君の意志によって任意のタイミングで呪符を点として線で結んだ範囲内を固有空間として君が想像できる空間に書き換える事が出来る。ただし呪符が破られ貼られた地点が3つ未満になった時点で爆煙と共に空間は元に戻る。
平穏(透過)
君は1日に浸蝕数値の回数分だけお札に負の感情を注ぎ込む事が出来る。それによって作られた呪符が貼り付けられた物は君の意志によって任意のタイミングで透明になる。君が望めば任意の素材を擦り抜ける事も出来る。呪符も共に透明にはなるがその呪符が破られたり破壊された場合は爆煙と共に透過された物が元に戻る。
馬鹿(馬鹿)
君は馬鹿である。一度死んでしまった大馬鹿者である。死んだ理由もきっと馬鹿げている事だろう。そんな君の額に張られた札は君の感情の残滓によって呪符となり君を死体のまま再起動させる事となった。効果は常に知能が酷く低下する代わりに常に運動能力が5倍になる事と、1日に浸蝕数値の数だけ死亡判定を無視出来る事である。ただし、再生するわけではない為に損傷は損傷のままだ。
理解(記憶)
君は1日に浸蝕数値の回数分だけお札に負の感情を注ぎ込む事が出来る。それによって作られた呪符が貼り付けられた物は君の意志に何処か可愛らしく何処か異質な具象気体を発生させてその物体が持つ性質やその物体視点で見た過去などを話させる事が出来る。ただし、八百万の神が信じられている様にそれぞれにそれぞれの人格がある為、必ずしも従順とは限らない。呪符が破られれば具象気体は爆煙と共に消え去る。